Blog、お久しぶりです。
ここ3年ほどの内向きな日々から抜けて、ようやく心からこの気持ちがよい季節を楽しめるようになりましたね。外の木々やお花が太陽の光にあたってキラキラしていますし、家の中で創作活動をしていてもふわっと入ってくる風がとても心地よく感じられます。
さて、そんな季節に出版した私の著書の「はじめてつくるペーパーフラワー」。早いもので出版の4月27日からちょうど2年を迎えました。2年前の今頃といえば、緊急事態宣言が出されていて街から人がいなくなっていた時期でした。出版時にイベントをして本を見てくださった方とコミュニケーションの場を作りたかったのですが、できる状況にないまま時間がすぎてしまい、「本当に私の本はどこかの誰かに届いているのかなぁ。。。?」とぼんやりと感じることもありました。実態がない、というか。でもそのような中、ご丁寧にメールで本を見てペーパーフラワーに興味をもったということや、作りたい、習いたいとご連絡してくださる方たちが2年経った今でもいて、「あぁ、ちゃんと届いて、誰かの創作心に火をつけることができたんだ。」と実感することができてとてもありがたく嬉しく思っていました。ありがとうございます!
いただいたメールでもペーパーの入手について聞かれることがあったのでタイトルの日本製クレープペーパーについて説明をします。私は普段、海外製・日本製両方のペーパーを使っているのですが、本を出版するにあたり誰もが手にいれることができる日本製のクレープペーパー「フローレックスクレープペーパーダブル」を使用しています。ですが、この日本製のクレープペーパーが入手困難になってしまっているのです。(涙)
実はクレープペーパーをつくっている会社さんは日本で1社のみ。そしてその会社さんは最近クレープペーパーの生産を中止しました。はい、本で使用している「フローレックスクレープペーパーダブル」は終売となりました…。本を出版するのがもう少し早ければ、クレープペーパーがもう少し前にもっと広まっていれば…とすごく残念な気持ちです。会社の方(社長)とお話しさせていただきましたが、紙の染色の技術が難しく高齢化により後継もいないため生産中止を決めたとのことでした。(他の事業もされているのでそちらにシフト、ということだと思います。)おじいさまの代に海外から購入してきた機械を使用してクレープペーパーを作っていたそうで、そんなに何年も昔に海外から日本に機械を取り入れて作り始めたなんて!起業家精神に感服。 日本でのクレープペーパーの歴史を垣間見ました。そしてそんな長年の歴史と技術が後継不足のため自分の知らない間にどんどん失われているのかと思うと、作り手としてもっと協力できることはないものかと考えさせられました。
本を見てペーパーフラワーを作ろうと思った時に、インターネットから生産中止となったこの「フローレックスクレープペーパーダブル」を見つけることが難しかったら使いやすい色をそろえたこちらのセットをお使いください。海外製のクレープペーパーを使用する際は、紙の伸縮性や厚さが異なるため自分で加減する必要がありますが、基本的には本の作り方に沿っていただければ大丈夫です。
本をみて作り方をマスターしたら、何度か自分なりに作ってみるのが上達の近道。いろいろな種類のクレープペーパーで作ってみてくださいね。
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